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親子ダイビング紀行



ヘロン島への道は長い 2



 つづき・・・なんていったっけ? 機内持ち込みの荷物をチェックするとこ。(名前が出てこない・・・)息子の荷物と私の荷物を通す。
 私の荷物が出てこない。止めてじっくり見ているのだ。何か言ってもう一度通した。
 縁の方へ呼ばれ、係員が中を開けて中身をバラバラにして一つづつ通す。
 中身は化粧品、充電器各種、水中撮影用の細かいもの他もすべてが各巾着袋に入れてある。 それを別々のトレーに載せて一個づつ通す。
 するとその中の一個が又引っかかりもう一度通す。そうしている間に時間はどんどん過ぎて行く。
 さすがにさっきと違い息子の顔も心配そうだった。私はどうすればいいの?? しかし、さらにまた引っかかり今度はその巾着の中身をトレーに出して再度通す。
 化粧品の袋だった。係員が一個づつ確認してやっと通してくれた。
 良かった!! さあ急ごう! ブリスベン空港は広いから! と搭乗口を確認するとすぐそこ。他はエスカレーターで登っていくようだが、グラッドストーン行きのプロペラ機はすぐそこにありました。
 到着したのは離陸予定の5分前。
 でも機内への案内が遅れているようで本当によかった!!

 飛行機まで歩いていく途中で、まず一言。
 『まさかあれ?』
 『そうだよ。』
 息子はプロペラ機が大ッ嫌いなんだった。かつて名古屋から高松へ乗ったプロペラ機の乗り心地が悪かったらしい。
 機内は左右2席づつ。離陸も早かった。
 ところが窓の外を見るとすぐそこにプロペラが・・・うるさいよね。 と思っていたら、『ねぇ母さん。 もしプロペラが外れたらこっちに飛んできて当たったら俺たち死ぬよね?』
 『はあー?』
 『だってそうでしょう?』
 言葉が出ない・・・
 『でもね、プロペラが外れたら飛行機は落っこちちゃうからどうせ死ぬよ』
 すると 『じゃあ、この飛行機はそんなに高いとこを飛んでないから落ち始めてから墜落するまでの時間はそんなに長くないよね?』
 『・・・・そりゃあ・・・まあ・・・』
 『それなら怖いと思うまもなく死んじゃうかな?』
 『・・・』 ダメだ! 又マイナス思考現象に陥っている。
 この息子突然よく見事なまでのマイナス思考の中に陥る。(嫌なことが控えている時) 全てをプラス思考で考える私の子なのに!
 今回の理由は大体分かっている。この後グラッドストーンからヘロン島へはヘリコプターに乗らなければならないからだ。
 ヘロン島へのフェリーは1日1便午前11時発のみ。これに乗れないのだから当然ヘリになる。
 なんといっても高所恐怖症の息子。飛行機はまだしもヘリは怖いから嫌だとずっとごねていた。
 でもヘロン島でダイビングはしたいのでしぶしぶ承知したという経緯がある。
 このまましばらく彼の墜落についての話が続いた・・・



 グラッドストーンは本当に小さな空港だった。
 ターンテーブルの横にマーリンヘリコプターの受付があるのでスーツケースも持っていく。 当然ここも重量を測る。荷物だけじゃない乗客もだ。(こんなとこで体重計に乗るなんて)
 規定では荷物は15キロまで絶対クリアできるわけがないと初めからスーツケースの中身を分けられるようにはしておいた。(乗らない分は翌日のフェリーで運んでくれるのでそれまでの必要なものを)でも乗客が少なかったのか何もいわず預かってくれた。
 ラッキー!!
 へりはパイロットを入れて6人乗り、乗客は他に1人だった。
 乗るときに『前に乗りたいか?』と聞かれ、嬉しそうに大きくうなずく私を皆が笑ってみていた。どうせ子どもっぽいもん!
 でも、ヘリから見るGBRは本当に奇麗だった。
 私は必死に片手でビデオをまわし、片手でデジカメで写真を撮っていた。その間息子は後ろの座席でずっと目をつぶっていた。
 せっかくの風景なのに見なければもったいないじゃないの!!
 あ!!ヘロン島が見えてきた!
 周りをリーフに囲まれ上空から見ると本当に素敵!!
 次はやっとヘロン島編

ヘリから見るヘロン島


ブリスベン 一言メモ
■どんなところ? オーストラリア第三の都市でクイーンズランド州の州都
 ちなみにクイーンズランド州というのは、ケアンズやゴールドコーストのある州
■どの辺にあるの? ゴールドコーストとはバスで一時間半ぐらいの距離


ヘロン島 1へ続く・・・

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