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** ケアンズと森とビーチの休日 **

9.バビンダ、そしてピラミッド山




 




 再びもとの1号線ことブルースハイウェイに戻り北へ向かって走る。
 バビンダ通過。
 さとうきび刈り入れの季節ではないから道沿いに聳えている古い製糖工場は稼働していない。
 バビンダから内陸へ曲がればボウルダーズというアウトドアスポットがあって、ここもジョセフィン滝同様泳ぐことができる。
 前にボウルダーズのキャンプ場までは行ったが川縁までは降りなかった。
 ロラリーに自然の中で泳ぎたいと言うといつもこのボウルダーズを勧められる。ここも場所が中途半端なのでなかなか遊びに行く機会がない。

 何だかだんだん雲が増えてきた。
 道ばたで見られる鳥はカバイロハッカかズグロトサカゲリ。子どもたちはカバイロハッカのことをチュンチュンちゃんと呼ぶ。それじゃまるでスズメみたい。
 道路脇に等間隔で並ぶ電信柱も面白い。
 日本のようにコンクリートのものもあるが、この辺りは木製。
 別に素材は木でも良いが、木の個性を活かして作られているのか曲がっているものが多い。
 電信柱自体がうねっているもの、立て方が微妙に傾いているもの。オージーは気にならないのだろうか。それともわざと?
 「あっ、今倒れている電信柱があった」
 「えっ?」
 あっと言う間に通り過ぎてしまったのでじっくりとは見えなかった。
 でも電線はそのまま続いている。
 ということは抜かして次の電信柱まで繋げたか、新しい電信柱を近くに立てたかだ。
 倒れたら倒れたで回収して廃棄しないのだろうか。そのまんま放置してあるところも笑える。

こんな景色の続くブルースハイウェイ


バビンダのインフォメーションセンター。ここを曲がるとボウルダーズ。


バビンダの製糖工場


ピラミッド山もさることながら、電信柱、絶対傾いているよね?



 道の正面にピラミッドが見えてきた。
 ピラミッドと言っても人工物ではない。
 人工と見がまうほど綺麗な形のウォルシュズ・ピラミッド山。
 あの山を越したところにゴードンベールの三叉路があり、右へ行けばケアンズ、左へ行けば初日に私たちが登ったギリスハイウェイだ。
 今日は右へ行く。
 ゴードンベールを過ぎればまもなくケアンズだ。

 ゴードンベールの北6キロのところにkammaという小さな町があって、ここから右に入るとヤラバーへ向かう道。
 ヤラバーはケアンズの南にある半島。
 私たちが当初泊まることを検討したフィッツロイ島はこのヤラバーの沖合にある。
 ヤラバーというのはケアンズ近郊ではたぶん最も大きなアボリジナル・ランドだ。
 アボリジニというのはオーストラリア大陸の原住民。
 入植してきた白人に迫害され苦難の歴史を歩んできた。
 こうしてケアンズ周辺を旅していてもときどきアボリジニの人を見かけることがあるが、どの人も決して裕福に見えない。余所の大陸や島から来た人々と元々価値観の違う生き方をしていたはずだが、今は同じ価値観を持たされ、しかもその価値観において価値のあるものは与えられずにいる。
 昔、ウルルに行ったとき、砂漠の道ばたでアボリジニに呼び止められ、アルコールをねだられたことを思い出した。この人をこんな風に変えてしまったのは何なのか。今でもいたたまれない気持ちになる。

ピラミッド山。
某所で魔の山だとかUFOの基地だとかいうウワサを聞きましたが・・・(笑)




イスラム寺院?





11-10ケアンズは今朝は曇りへ続く


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