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** ケアンズと森とビーチの休日 **

3.ここは桟橋じゃなくてパブリック・ボートランプ




 




 待っている間にだんだん空が晴れてきた。
 ベールみたいな薄雲は少し掛かっているが、このぐらいの方が紫外線が遮られて良いかもしれない。
 8時22分。
 ショートカットにスポーツサングラスのお姉さんが運転するワゴン車が到着した。
 既に車内にはオージーらしい若いカップルが乗っている。
 ワゴン車は私たちを乗せた後、ウォンガリンガのあるReidロードの外れのスコッティーズ前で停まった。
 スコッティーズにはレストランとバックパッカー宿がある。
 レストランの方は一昨年食べに来て美味しかった記憶がある。
 ワゴン車はここで停まったきり。誰かを待っているらしい。


■左上 ウォンガリンガの植え込みのゴクラクチョウカ(極楽鳥花)
■右上 カリプソの送迎車
■左下 スコッティーズ 一昨年ここのレストランで夕食を食べた 美味しかったよ
■右下 ジェッティじゃなくて、辿り着いたところは・・・?



 なかなか出てこないのに業を煮やしたのか、運転席のお姉さんは車を降りて迎えに行った。
 慌てて荷物を抱えてお姉さんと一緒に出てきたのは、大ぶりなサングラスを掛けた若い女の子。どうやら一人でクルーズに参加するらしい。
 ワゴン車はウォンガリングビーチからミッションビーチに移動し、メインストリートを越して右に曲がった。
 ここは・・・桟橋じゃない。
 桟橋はもっと先、左手に見えている。
 ここはクランプポイント。
 岬の先端にある公共のボートランプだ。

 ボートランプというのは、よくオーストラリアの地図では坂道を後ろ向きにボートが降りていく図柄で示されているが、要するに道路がそのまま海中まで伸びているようなもの。
 正しくは(たぶん)パブリック・ボート・ラウンチング・ランプ。
 釣り人などがそこまで自家用車でボートを引いてきて、そこから海や湖や川にボートを降ろすためにある。
 見るともう湾内には私たちが乗るカリプソII号が停泊している。どうやってあそこまで行くんだろう。
 そう思って辺りをふらふらしながら待っていると、なんとゴムボートに毛の生えたようなモーターボートが、このボートランプ目指してゴゴゴゴゴとやってくるではないか。


クルーズに行くために船を待つお客さんたちと、停泊するカリプソII、そして近づいてくるモーターボート





8-4カリプソIIへ続く


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