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** ケアンズと森とビーチの休日 **

1.サンドフライの恐怖




 




 サンドフライという虫がいる。
 ケアンズをはじめとするオーストラリアの多くの地域に旅行した人たちから、その恐ろしさについて聞かされることがある。
 ・とても小さな虫で、夕方の水辺で刺されることが多い
 ・その痒さたるや、蚊の比ではない
 ・また、ぶり返す痒さも蚊の比ではなく、一ヶ月、あるいはもっと続くことがある
 ・腫れ上がることもある
 ・日本のブユ(ブヨ)、ヌカカなどと同種らしい
 ・免疫がつくと、刺されても痒くなくなるらしい(だから現地の人は痒がらない)
などなど・・・。
 私は過去5回、ケアンズに行き、海辺やプールやクロコダイルスポッティングなど夕方に水辺をうろうろすることが頻繁にあったにも関わらず、幸いにしてその恐ろしさを身をもって体感したことがなかった。
 蚊には結構刺されていたが(特にパロネラパークは酷かった)、どの場合もどう見ても蚊だったし、そんなに痒みも持続しなかった。

 それが今回ついにやられてしまった。
 それも思いっきり。
 昨夜から手足が痒くて仕方ない。もう耐えられないほど。
 日本から持ち込んだムヒを塗っているのだがほとんど効き目が無い。昨夜は痒くて夜中に何度も目を覚まし、かきむしってしまった。
 夜中にうぎゃーと叫んで飛び起きて、全身にムヒを塗りたくり、メンソール臭くなってまた寝る自分・・・なんかこう、楽しいリゾート生活とは違うような・・・


今朝のパパのミッションビーチ朝日コレクション



ケアンズ旅行記 七日目 5月2日(水)


 レナに数えてもらったら23ヶ所もあった。
 たぶんサンドフライに噛まれた場所だ。いや、正確に言うとサンドフライに刺された(吸われた)場所なのだが、まあオーストラリア風に言うとInsect Bitesだから、噛まれたってことで。
 パパや子どもたちも少しやられているが、私が一番酷い。まあ日本でも私が一番蚊に刺される確率が高いのだ。蚊に好かれる体質なのに違いない。よくお酒を飲んでいると刺されやすいなんて聞くが、飲みまくっているパパより私の方が狙われるのはまったくもって解せない。
 噛まれた場所は腫れ上がり、熱を持っている。ただ腫れ方がなだらかな山型に腫れる蚊とは違って険しい山になっている。
 とにかく猛烈に痒い。あっと言う間に掻き壊して血が出たが、血の苦手な私がさらに掻きむしってしまうほどに痒すぎる。
 腕に数カ所、足に数十ヶ所。あと、耳とか顎までやられている。
 さらに私の噛まれた跡はその翌日には十ヶ所増えて全部で33ヶ所になってしまった。
 もちろん23ヶ所になった時点で相当気をつけていたのでその後に新たに10ヶ所も刺されたとは思いたくない。私としては時間差をおいて痒みが発症したような気がするが確証はない。
 また、噛まれた場所がサークルを描いているのだ。こう何か獣の歯でがぶりとやられた歯形みたいに。たぶんその虫が歩き回りながら何度も噛んだのだ。
 サークル状に五つぐらいの噛み傷が並んだ箇所も、両足それぞれと右腕にあって全部で三箇所・・・。ああ情けない。
 噛まれた後は小さなかさぶたのようなものができることが多い。

朝のビーチ・・・どこまでも金色の砂浜が続く





7-2サンドフライその後へ続く


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