ケアンズぷらすケアンズぷらす > 子連れ旅行記 ケアンズと森とビーチの休日 > 4-8ここはアウトバックの入り口

** ケアンズと森とビーチの休日 **

8.ここはアウトバックの入り口




 11時55分。レーベンスホーの町を通過する。
 ハイウェイは町の南側を通っていて、町中を抜ける必要はない。
 ごく小さな町だ。ここからインノット温泉まで28キロ、マウント・ガーネットまで45キロ、アンダラ・ラバ・チューブまで146キロ、ジョージタウンまで260キロと表示が出ている。
 町外れにガソリンスタンドがあった。
 ここから先はいつでもガソリンや水が手に入るとは限らない。
 ガルフ・サバンナの入り口。
 心して進むようにと言われているような気がした。
 「ガソリン、大丈夫?」
 「まだ大丈夫」
 このとき私たちはガソリンのことで後で後悔する羽目になるとは思いもしなかった。 




 まだまだ道は舗装路だ。
 たぶん道路はインノットまでは心配ない。というか、その先もずっと舗装はされているようだが内陸部の道はコンディションがいいとは限らない。
 このあたりは非常に綺麗な道で、いかにもアスファルトという色をしている。センターラインも真新しいのか真っ白だ。
 そういえば以前、キャプテンクックハイウェイで道路のライン引きを見たことがある。
 日本だときっちり曲がらないように測って引くところ、オーストラリアではちょうど運動会のときに校庭に白線を引くのと同じしくみの機械を車にくくりつけて引いているのを見た。
 機械をくくりつけた車はただ黙って走っているだけなので、当然走りながら多少は蛇行する。すると白線も車の動きに沿って蛇行する。でもオージーはそんなの気にしちゃいない。
 だいいちこの1号線など世界で一番長い国道とすら言われているのだ。そんなのいちいち測ってなど引いちゃいられないってことだろう。歪んだセンターラインもお国柄というものだ。

 レーベンスホーを離れて6キロほど行くと、オーストラリアで最も幅の広いミルストリーム滝がある。
 まあオーストラリアの中にはまだ人跡未踏の地が残されているようだから、もしかしたら一番ではないかもしれないが、現時点では一番広いということになっている。
 もちろん立ち寄っていこうと思っていた。
 場所は判りやすい。ちゃんと看板がある・・・が、曲がった先は未舗装のようだ。ミルストリーム・フォールズ・ナショナルパークという国立公園になっている。

ミルストリーム・フォールズ・ナショナルパークの看板と、ミルストリーム・フォールズに向かう未舗装の道



 ダートコースを1キロ弱走ると駐車場に出た。
 何台か車が停まっている。
 どうやら最後は徒歩らしい。遊歩道の入り口には滝は340m先だと表示がある。
 子どもたちに滝を見に行くかと聞いてみたが、やはり行かないと言う返事だった。私は興味がないならどうせ無理に連れていっても歩きたくないとか言われるだけだから、最初から待っていてもらおうと思っていたが、パパは何度か「一緒に行こうよ」と誘ってみていた。

駐車場に車を停めて、滝までは遊歩道を徒歩で340m





4-9ミルストリーム・フォールズへ続く


ケアンズと森とビーチの休日 目次 | ケアンズぷらすHOME