ケアンズぷらすケアンズぷらす > 子連れ旅行記 ケアンズと森とビーチの休日 > 2-25Butchersクリークのカモノハシプール

** ケアンズと森とビーチの休日 **

25.Butchersクリークのカモノハシプール




 




 川が見えた辺りから、道が怪しくなってきた。
 そこまではもう間違いようがないくらいしっかりと「道」だったのが、だんだん木の間のどこが正しい道なのか、いやいや道なんて無くて単に木の間をすり抜けて歩いているのか判らなくなってきた。
 道に迷わないように途中途中の枝にオレンジ色のテープが巻いてある。だから道を間違えてはいないのだが、とにかくそもそもここは道なのか? というようなコースだった。

 途中でPlatypusと書かれた木製の表示を見つけた。寄り道コースになっているらしい。
 地図を見ると、クリーク沿いに三ヶ所ほど小さな水たまりのような絵が描かれていて、そこにも矢印でPlatypusと書いてある。
 プラティパスというのはラテン語だと前に夜行性動物探検ツアーのガイドが言っていた。
 オーストラリアにしかいない希少な哺乳類。哺乳類だというのに卵を産むことで知られる単孔類のカモノハシのことだ。
 この道の先にカモノハシスポットがあるらしい。行ってみよう。

人間が小さく見える大きな森




 歩いていくと水際に出た。
 さっきまでのぎらぎら太陽が嘘のような薄暗い場所だ。小川の両岸に背の高い木が茂っているので昼間でもあまり日差しが届かない。
 流れが澱んでいるところの深みなんて、いかにもカモノハシがいそうだ。
 でもいくら目をこらしていても水面はぴくりとも動かない。
 流石に昼のさなかからは出てこないか。
 きっと日暮れ時なら小さな黒っぽい影が浮いたり沈んだりしているんだろう。
 日没までここに立って待っているわけにはいかないので、諦めて帰ることにした。


Butchersクリーク





2-26キバタンへ続く


ケアンズと森とビーチの休日 目次 | ケアンズぷらすHOME