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** ケアンズと森とビーチの休日 **

9.夕暮れの成田空港




 

成田空港近くの夕空
しばらく日本の空ともお別れ



 今まで空港には早く着きすぎたきらいがあった。
 大人だけなら良いけど子どもたちはすぐに飽きる。
 成田空港第二ターミナルのサテライト3階には幼児向けの遊具やビデオなどが用意されたプレイルームがあるが、ここでの時間つぶしも30分から1時間が限界だ。
 だから今回はいつもより遅めに家を出た。
 レナが習い始めたばかりの英会話スクールを休みたくないと言うので、彼女の帰りを待ってすぐに出発。
 というか、既にスーツケースを積み込んだ車をスクール前の道路に停めて、彼女が出てくるのを家族三人で待った。
 ところがこんな日に限ってスクールが終わるのが遅れている。
 カナは待ちきれないらしく、スクールの玄関を何度も入ったり出たりする。
 そのあまりに落ち着きのない様子に、何だ今まで「またオーストラリア?」「別に行きたくない」なんて憎まれ口を叩いていたのは本心ではなくて、実はすごーく楽しみにしていたんだと親にも判った。
 子供って本当に素直じゃないね。

 ようやくレナが「シーユー」なんて挨拶を先生と交わしながら出てきた。
 英会話の鞄ごとレナを車に積み込む。
 予定時間を10分ほどオーバー。
 夕刻の首都高速は少々流れが悪くて焦ったが、真っ赤に沈む夕日をバックガラスに受けながら走り6時半頃には成田の駐車場に着いた。
 ここで車を預け、駐車場のマイクロバスで空港に向かう。
 もうとっぷりと日は暮れて、日航ホテルのシルエットが黒々と聳えている。
 空港の入り口でパスポートチェックがあるが、いつもここでドキリとする。もうじき海外へ行くんだ。トラブルとか何もないといいけれど。

成田空港到着。子どもたちもそれぞれ自分たちのスーツケースを引いている(中身は玩具ばかりだが)



 ゴールデンウィークとはいえ一日半早い出発の上、この時間になると空港も空いている。
 預ける荷物は特大スーツケースひとつと普通サイズスーツケースひとつの計ふたつ。
 大きい方のスーツケースはケアンズで買った布製のものだ。
 飛行機のチケットは電子チケットで、いわゆるデータだけ。電子メールで送られてきたものをプリントアウトして持参していて、これを見せれば空港でチェックインできるシステムになっている。
 チェックインカウンターでプリントアウトとパスポートを見せてボーディングパスを受け取った。
 スーツケースを預けると、自動的に重量が表示される。
 えーと、ふたつ合わせて34.7キロ。
 「実際のところ、何キロまで預けられるんですか?」
 チェックインカウンターのお姉さんは「エコノミーは一人20キロまでですが成田空港のサービスとして5キロプラスしています」と教えてくれた。
 うーん、すると一人25キロの四人分として、100キロまでOKなの?
 とにかく5キロは成田空港独自のサービス(?)だということは、帰りは25キロとは限らないわけだ。といっても四人分だから余裕かな。帰りの方が重くなるのは間違いないが、80キロもあったらスーツケースに入りきれないって。

スーツケースを預けて身軽になった





1-10液体の機内持ち込みとセキュリティチェックへ続く


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