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ケアンズの南を目指せ **ビーチ&ファームステイ**

19.ダンク島へはどう渡る?




 ようやく部屋に戻ると、もう四時半近かったので海に行くのは無理だと思った。
 カナとレナは納得しない。
 昨日、町から帰ったら海で波乗りすると約束していたからだ。
 「海に行くのは無理だけど、プールならまだ大丈夫かも」と提案してみた。
 「プールでいい」
 これで三日連続ウォンガリンガのプールで遊ぶことになった。
 子供たちって本当に泳ぐのが好き。

 夕方のプールは今日もひと気がない。
 見上げるといつの間にか空は雲一つない青空になっていた。
 何だかミッションビーチはいつも晴れているような気がするけれど、本当は決してそんなことはない。
 快晴の空の下、ここに着いたとき、パパはウェンディに「ここはいつも晴れてるの?」と思わず聞いたらしいけど、返事は「先週は雨だったわよ」だった。
 私たちが、この地が実はオーストラリアでも最も降雨量の多いエリアだというのを実感するのはまだもうちょっと先のことだった。
 このころはまだ、穏やかな天気が続いていた。 


 
結局今日もいいお天気だった。毎日のようにウォンガリンガのプールで遊ぶ子供たち。


 プールサイドのチェアーででくつろいでいると、その一角にあるウォンガリンガのオフィスルームからパパが出てくるのが見えた。
 「これからの予定だけど・・・」
 ミッションビーチ滞在中にどうしてもやりたかったことが二つあった。
 ひとつは目の前に見えているダンク島に渡ること、もう一つはクロコダイル・スポッティングツアーに参加すること。

 ミッションビーチから手軽にダンク島に渡るには二つの方法がある。
 ここから目と鼻の先のウォンガリングビーチの外れから、ウォータータクシーに乗り、15分間。
 又はミッションビーチの北にあるClump Pointの奥にあるクランプポイントJettyからフェリーで30分。
 手軽なのはウォータータクシーだが、ウェンディが言うにはとにかく揺れると。
 船酔い体質のパパが耐えられるとは思えない。
 彼曰く、今朝も波にぐうらぐら揺れながらウォータータクシーがダンク島目指して進んでいくのを見たとか。
 フェリーの方は通常ローレンス・カバナーM.V.Lawrence Kavanaghと、クイックキャットQuick Catの二社が操業している。
 ローレンス・カバナーの方は、ダンク島往復の他、ダンク島とベダラ島の両方に寄るツアーも催行しているし、クイックキャットの方はさらにアウターリーフに足を延ばすツアーも催行していた。
 それらのリーフレットを見ていたら、むくむくとアウターリーフに行きたくなってきた。
 何となくダンク島はミッションビーチとの距離からして少し沖へ出ないとシュノーケルとかできる感じじゃない。せっかくマイ・シュノーケルセットを持参した子供たちに海の中を見せるなら、アウターリーフのポンツーンの方がいいんじゃないだろうか。
 しかし、クイックキャットに電話してウェンディが確認してくれたところによると、なんと今、クイックキャットは休止中だとか。
 アウターリーフのポンツーンは波が荒くて使えない状態らしいし、ダンク島行きのフェリーも日帰り客は乗せていないらしい。
 アウターリーフに行くならこれかしらね、と渡されたのはCalypsoダイブや、ミッションビーチ・ダイブ・チャーターズの本格的アウターリーフ・クルーズのちらしだった。
 いや、そこまで真剣に行くつもりでは・・・。
 しかしこのミッションビーチ・ダイブ・チャーターズのクルーズ船、名前が「MIKADO」って、意味判ってつけているのかしら。
 ダンク島行きは部屋に戻って検討することにした。

 クロコダイル・スポッティングはヒンチンブルック・エクスプローラー社によるナイトクルーズだ。
 こちらは申し込むことにした。
 一枚物のカラーちらしには、クロコダイル、ホワイトリップド・ツリーフロッグ、マングローブ、カワセミ、マッドクラブ、カソワリーなどの絵が描かれていて、ウェンディはカソワリーだけさっと手で隠してユーモアたっぷりに「ノー」と言った。
 それだけ野生のカソワリーに出会うのは難しい。




6-20.トロピカルなワインたち


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