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ケアンズの南を目指せ **ビーチ&ファームステイ**

12.赤い花咲く大樹と白いコテージ




 シンディは子供たち同様早口で、英会話に不自由な私だけでなく、まだオーストラリアに着いて1日目で久しぶりの英語に馴れていないパパも半分も聞き取れたかどうか。
 ただ、マムは病気なのという一言だけは判った。
 ということは今年の年始には農場の女主人であったサンドラ夫人は休業中。一時的にか恒久的にか判らないが、今は娘のシンディがファームを仕切っているらしい。
 彼女は、ちょうど今、子供たちの学校が終わる時間でスクールバスのお迎えに行っていたところなのと教えてくれて、早速コテージに案内してくれた。 


私たちの泊まるコテージ外観 コテージの脇には、テーブルランドでよく見かける赤い花の咲く大きな木が立っていた


 コテージは赤い花咲く大樹の隣に建つ可愛らしい建物だ。壁が白く塗られている。
 リビングとダイニングが続いていて、左右の壁側に変則的にシングルベッドが二つ置いてある。
 この他にダブルベッドのあるベッドルームと、浴室とトイレ、ランドリースペースなどがある。
 決して豪華ではないけれど、カントリー調の暖かい家具やファブリックは、ここに泊まるお客さんが居心地よく過ごせるようにと心を込めて選んだものに違いない。

 ドアを開けると、案内係のシンディとともに二人の子供たちも元気よく飛び込んだ。もちろん泥まみれの裸足のまま。
 うーん。もちろん日本と違ってこちらでは家の中でも靴を脱がないが、しかし家の外でも靴を履かないってことは、もしかしてそのままベッドの上にも上がっちゃうわけ?(笑)。
 乾いていればそれほど気にならない足跡も、雨の日だからなおさらくっきりだ。
 何だか変なところでカルチャーショックを受けてしまった。
 お姉ちゃんの名前はセイラ。7歳のカナより背が高いが年はレナと同じ5歳だった。
 弟はロッキー。セイラより一つ下の4歳だ。
 セイラは弟よりずっと小さいレナが自分と同じ年だとは信じられないらしく、何度も5歳なのはレナではなくカナではないか?と聞いてきた。


上二枚と左は入り口入って直ぐのリビングとダイニングを角度を変えて

左下はキッチン 自動食器洗浄機は無いが必要なものは揃っている

メインベッドルーム 子供たちに早速占拠された

左下の洗面台 この正面にシャワールームがある

下のダイニングの食器棚

決して華美ではないけれど、カントリー調のぬくもりのあるコテージ



 嵐のようにシンディ一家が現れて去って、ようやく私たちは荷物を降ろして気が抜けたようにへたりこんだ。
 ここでの宿泊は食事付きと自炊と選べるが、今夜と明日の朝は自炊にしておいて良かった。
 長い機内拘束時間を終えて、休む間もなくレンタカーでテーブルランドへ。更に疲れ切った頭ではとても楽しい英会話など交わせる能力は無く、しかも子供たちだっていつ眠くなるか判らない。今日はもう雨の中部屋でゆっくり休んで明日に備えることにしよう。
 このファームにはコテージの他にあと二部屋あって、こちらには食事付きと無しの他にフルファームステイという料金設定があり、これを選ぶと農場体験ができるようなことを書いてある。
 コテージにはそういった料金設定は見あたらなかったし、アイカンダパークは肉牛の農場だということもあり、たぶん私たちにできるとしても見学ぐらいだろうなと思っていた。
 それがとんでもない間違いであると知るのはこのすぐ後だった。
 10分もしないうちにシンディとキッズは戻ってきた。
 手に、大きなミルク用ペットボトルのようなものを持っている。
 「これから赤ちゃん牛にミルクを上げに行ってみない?」




2-13.牛の赤ちゃんにミルクをあげる


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