ポートダグラス楽園日誌2004 9-11


11.天空の虹

 ふと窓の外を見ると、海上からいくつもいくつも雲の柱が空を目指して立っている。
 飛行機がその柱の一つに近づくと、なんと柱の根元から虹が立ち上がった。
 次から次へと新しい雲の柱に近づく度に、新しい虹が立ち上がった。
 大地に向けて半円を描くのが虹だと思っていたので、天空で縦に伸びる虹を見たのは生まれて初めてだった。
 地上からは決して見られない虹なのだろう。
 何だか旅の最後にとても綺麗なものを見せてもらったような気がした。
 間もなく成層圏の夕暮れ。
 翼の下の雲も茜色に染まっていく。


この虹は左へ伸びているのではなく、右上へ弧を描き立ち上がっている
角度によってはもしかして円を描く虹が、見えることもあるのだろうか

窓の外の雲海も茜色に染まっていく
まもなく夕暮れだ・・・




9-12.そして旅はつづく・・・へ続く


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