ポートダグラス楽園日誌2004 8-4


4.羊の毛刈りショー

 トイレを捜して、体育館のような展示場に入ってみた。
 日本でいうと、幕張メッセをとっても小さくしたような雰囲気だ。
 地元の企業などがPRを行っている。カナとレナはここでヘリウム風船をもらった。

 出入り口の側でDairy Farmersが苺に生クリームをかけたものを売っていた。
 オーストラリアに旅行に来れば、いつもDairy Farmersにはお世話になる。牛乳、ヨーグルトなど、乳製品をスーパーで買おうと思えば、ここの製品が一番目に付くような気がする。
 これをひとつ買って食べた。
 生クリームが美味しいのに、子供たちは苺ばかりほしがった。

 メインアリーナでは馬術大会が行われていた。
 マリーバのロデオはアメリカンな砕けた雰囲気だったが、こちらは英国正当派と行った感じ。折り目正しい騎手たちが、背筋を伸ばして馬を駆っている。


ケアンズショーには遊園地ゾーンだけでなく、企業の展示ゾーンやローカル校の作品発表展などもある

デイリー・ファーマーズのコーナーには、生クリームをかけた苺が売っていた

中央のトラックでは馬術大会が行われていた


 カナとレナが夢中になったのは羊の毛刈りショーだ。
 人が集まっていたのでなんだろうと柵の中をのぞけば、ちょうどショーが始まるところだった。
 毛を刈る人とアシスタントの他に、もう一人左端に白ひげのおじいさんがいる。
 三人ともカウボーイハットにカントリー風のシャツを着ていて、特におじいさんは手にアコーディオンを持っている。
 何をするのだろうと思ったら、毛刈りのスタートと同時にアコーディオンを奏でながらカントリーソングを歌い始めた。なんとこのショー、生演奏つきだったのだ。
 羊は薬でも効いているのかと思うほど大人しく、なされるがままになっている。
 お腹を刈られて、背中を刈られて、頭や手足の細かいところを刈られて、あっという間に丸裸だ。
 カナは「羊は痛くないの?」と心配そう。
 あなたが美容院で髪の毛を切ってもらうようなものよ、と答えておく。
 最後に別人のようにすっきりしてしまった羊の背に乗って、刈ったおじさんが退場して終わりだ。
 アシスタントの人が刈り取られた毛を拾って、見物していた子供たちに分けてくれた。
 カナもレナもふわふわの羊毛を一房もらい、大喜びだった。

 毛刈りショーの隣では、スネークショーをやっていた。
 どんなショーなのだろうと見ていたがなかなか始まらない。さんざん長い前振りをしたあげく、一人2ドル払わないと見せないと言い出した。
 けちだなぁ。次へ行こう。


さあ、羊の毛刈りショーの始まり始まり
みなさん、よってらっしゃい、見てらっしゃい
カナもふわふわの刈りたて羊毛を一房もらったよ

毎日ヴィラで見ているWINの撮影が行われていた

スネークショーは有料。さんざんじらしたあげく、かごを回してお金を集めていた




8-5.逆バンジー・ジャンプに挑戦へ続く


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