ポートダグラス楽園日誌2004 6-6


6.オーシャンスピリット・クルーズ

 昨日のことがあるのでカナが心配だったが、本人は特に海に恐怖を感じている様子は無かった。
 ただ、いつにもまして慎重になっている。
 慎重なのは良いことだ。
 少しはレナも見習ってほしいものだ。

 やがて前方に木の生い茂った緑の島が見えてきた。
 グリーン島だ。
 グリーン島を過ぎるとさらに進路は北へ。

 さっき説明の時に、日本人クルーのKさんが言った。
「ウェットスーツが必要な方には5ドルで貸し出します」
「島の水温は何度くらいですか?」とパパ。
「24度くらいですかね」
 パパは子供たちのウェットスーツを借りることにした。
 でも予約を入れていたわけでもないのに、こんなにちびすけたちのサイズはあるのか?
 驚いたことにあった。
 110センチちょっとカナの分はまだしも、100センチも無いはずのレナの分まで。
 借りる人、いるんだね。

 寒くて朝にはセーターを着ていたが、流石に直射日光は激しく、だんだん暑くなってきた。
 ヴィラを出る前に水着は着てきた。水着の上にセーターとスカート。去年は短パン姿だったが、クルーズの時こちらの女性たちはスカートかパレオを撒いている人が多いから、やっぱりクルーズにはひらひらのスカートでしょ、と思った。
 失敗したのは日焼け止め。
 ポートダグラスからケアンズに向かう車の中でしっかり塗って化粧も済ませようと思っていたのだが、日の出に見とれたり、寝起きのレナの相手をしたりしているうちにすっかり失念し、塗れなかったばかりではなく日焼け止めと化粧道具一式、車のダッシュボードに置いてきてしまった。
 すっぴんなのはまだしも、日焼け止めも塗ってないなんて・・・。
 いや、すっぴんなのも問題か・・・。
 待て待て、持参した日本製SPF50の製品の他に、オーストラリアに着いたときにツアー会社がサービスで用意してくれたオーストラリア製SPF15の日焼け止めがどこかにあったはずだ。
 手提げクーラーボックスの中か?
 いやいや、パパが昨夜出していた。
 それからどこへしまったんだっけ。
 ああ、そうだ、ビーチバッグの底に・・・。
 いいや、数値が50でなくて15でも。塗らないより何倍かマシ。いくら真冬とはいえ何も塗らずにグレートバリアリーフの島へ上陸するなんて、考えただけ恐ろしい。

 しかしまあ、オーストラリア製の日焼け止め。べたべたしてのびは悪いし甘ったるい香料がすごくて気持ち悪くなりそう。


やっぱりクルーズは帆船に限るでしょう・・・なんてお気楽なことを言えるのは、自分が船酔いしない体質だから・・・ こんな小さい(身長90~100センチ)ウェットスーツが予約無しでその場でレンタルできるとは思わなかった。
なかなか品揃えが宜しい。


 ロウアイルズの時と違って、ミコマスケイ行きはスケジュールも効率的だ。島に着いたら三回グラスボートが出ると言うが、先に整理券を配ってその時間に乗ってもらうと言う。クイックシルバーのロウアイルズは、適当に時間になったら人を集めて乗せる感じだった。
 パパが第一回の分の整理券をもらってきてくれた。
 ママとカナとレナの三人分。
 パパは決してグラスボートのたぐいには乗らない。あれほど船酔いに拍車をかけるものは無いのだそうだ。

 無料レンタルのシュノーケルセットもかなりきめ細かいサイズがあった。ついつい去年のロウアイルズと比較してしまうが、あのときはフィンのサイズが合わずとても使いにくかったのだ。今回はジャストサイズを見つけることが出来て良かった。子供用ウェットスーツといい、なかなかポイントが高い。

 往路のクルーズ時間は2時間ほどあるのだが、そんなこんなであまりゆっくりする時間は無かった。説明会から始まって、30分ごとにやれグラスボートの整理券配布だとか、シュノーケルセットの配布だとかがあったからだ。


風向きを読んで、帆を調節
青い空に白い帆が映える、素晴らしいクルーズ日和




6-7.ミコマスケイ到着へ続く


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