ポートダグラス楽園日誌2004 4-14


14.迷い道、惑い道

 墓地の横を通り、ロデオ会場を過ぎ、さらに先へと進むと大地がオレンジ色にむきだしになっている。
 真っ直ぐな一本道。どこへ続くのだろう。
 マリーバは空が広い。
 途中、道の両側に大きな丸い岩のごろごろした場所があった。グラナイト・クリークと表示がある。
 渓谷への曲がり角がどこにあるのか判らないが、とにかく道を外れてこの岩を辿っていけば、あのグラナイトゴージにつくのは間違いないと思われた。

 しかし、行けども行けども渓谷に至ると思われる曲がり角がない。
 地図に記された大まかな距離は既に過ぎているはず。
 見落としたか。
 太陽はまだぎらぎらと輝いているが、なんとなく日差しが弱くなってきたような気がする。
 冬の日は短い。急がなくては。

 引き返して走るが、やはりそれらしい場所はない。
 距離から考えて、ここしかないと思われる場所で停まってみた。
 ・・・確かに細い脇道はあるけど、通り抜け不可の表示がある。
 本当にここだろうか。

 とりあえず車を進める。どう見ても私道のような細く曲がった道だ。
 やがて農場の片隅みたいな場所に出た。
 道はダートになってさらに曲がっているが、再びそこに進入禁止と通り抜け不可の手書きの立て看板がある。犬も吠えている。
 仕方ない、引き返そう。


進入禁止と書かれた私道
何故か我が物顔で歩くはアヒルたち・・・




4-15.グラナイト・ゴージへの遠い道へ続く


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