ポートダグラス楽園日誌2004 3-9


9.スカイレールは片道切符で

 ゆっくりのんびり朝食を取っていたら、一番ビリになってしまった。
 日本語ガイドの彼女も「それじゃどうぞ、ごゆっくり」と挨拶をして行ってしまった。ツアーに含まれるこのビュッフェには時間制限はないのだろうか。無いならそれでありがたい。
 さてこの後は、キュランダのレインフォレステーションに行く予定にしていた。
 キュランダは過去二回訪れたことがある。
 最初はパームコープに滞在したときで、行きは当時できたばかりのスカイレール、帰りはキュランダ観光鉄道を使った。
 マーケットをぶらぶらして、バタフライサンクチュアリに入った。まだコアラガーデンなどは無かったように思う。
 もう一回は去年の子連れ旅行で、アサートン高原ドライブの帰りに立ち寄ったのだが、あいにく午後4時を回ったところでみな店じまいを済ませたところだった。

 だから今回は鉄道やスカイレールに乗るつもりはなかった。マーケットも明後日ポートダグラスサンデーマーケットに行く。コアラには特に興味はないし、そもそも抱っこができる身長は120センチ以上なのでうちの子供たちには無理なのだ。
 そこで考えてみたのがレインフォレステーションのアーミーダック。水陸両用車で熱帯雨林をつっぱしるなんてちょっと面白そう。

 最初はアーミーダックを予約することも考えた。
 達人のムースオジさんやオタクの母さんから効率よくアーミーダックに乗るためのアドバイスをいろいろ頂いたからだ。
 だが、決まった予約フォームもなく、一から英語で予約したい旨書かねばならないと思うと、フライトまで半日程度の余裕ではとても荷が重すぎた。
 熱気球ツアーを依頼したトラベルターザンはエクスプレス便のみの取り扱いだった。だからツアー終了時間も予定では9時にはケアンズのホテル着となっていて、ジャプカイでの朝食はそれ以前に終わらせることになっていた。
 私たちは結果的にエクスプレス(1便)ではなく2便でフライトした。それは私たち自身にとって好都合だったわけだが、全てが終了したとき、時計はとうに10時を回っていた。
 だから時間が計れず、アーミーダックの予約を入れなかったことは結果的には幸いだったわけだ。

 そしてさらに予定外のこと。
 子供たちがスカイレールに乗りたいと言い出した。
 何しろジャプカイ・アボリジナル文化パークのレストランからは行き来するスカイレールのゴンドラが間近に見えるのだ。カナもレナも、あれに乗りたいあれに乗りたいと大騒ぎ。

 アーミーダックをあきらめて、スカイレールにしよう。


スカイレールのカラボニカ・レイクス駅と、ジャプカイ・アボリジナル文化パークは隣同士で徒歩一分
6人乗りの緑のゴンドラ。乗り場は列ができていても進みは早い


 レインフォレステーションはキュランダと言っても町から少し離れた場所にある。スミスフィールドとキュランダを結ぶケネディ・ハイウェイの葛折の道沿い、キュランダから少し下った場所に入り口を見たことがある。
 全員でスカイレールに乗ってしまうと、その後の移動が面倒だ。料金だって往復乗れば割引はあるもののかなりお高い。
 パパが乗らずにレンタカーをキュランダに運ぶことにした。そうすれば車でレインフォレステーションに移動できるし、片道料金で済む。

 ジャプカイからレインフォレステーションのカラボニカ駅までは徒歩1分。
 切符売り場は少し行列しているが、進みは早い。
 パパはここでしばしのお別れ。

 チケット売場の窓口で、one wayのチケットを頼んだら、売り子のお姉さんに帰りは鉄道か何かの予約をしているのか?と焦った声で聞かれた。
 スカイレール以外の乗り物は、常時乗れるというわけではないのだろう。実際、キュランダ観光鉄道は、前に乗ったときチケットを取るのに苦労した。前日にケアンズの駅で購入しようとしたが既に売り切れ、仕方なく鉄道とスカイレールを組み合わせたツアーに急遽入ることにした。
 えーい、カタコト英会話だ。
 ハズバンドがキュランダで、レンタカーでピックアップしてくれる、それでいい?
 「オーカーイ(OK)」


3-10.ゴンドラであげる雄叫びへ続く


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