ポートダグラス楽園日誌2004 3-3


3.熱気球で大空へ

 黎明の光の中、二つの気球が並んだ。
 あれよあれよという間にひとつが地面を離れる。
 いつの間にか乗客が乗っていた。みんな手を振っている。
 そしてまた、気づかぬうちに空には他にもいくつも気球が浮かんでいた。


 
いつの間にか、暁の空には沢山のバルーン・・・


 熱気球ツアーには30分コースと1時間コースとエクスプレス便というのがある。
 熱気球は一回のフライトが約30分で、一日2回続けて飛ばす。
 夜明けとともにフライトなのは、熱帯性気候のケアンズでは気温の低い早朝でないと飛ばせないためで、日が出て気温が上がると温めた空気が上昇する原理で飛ばす熱気球は飛ばないことになる。
 1時間コースというのは、30分コースのフライトを二回続けてやることになる。
 エクスプレス便というのは、帰国の飛行機など予定が詰まっている人のために、先の便で飛ぶことを言うらしい。
 私たちは2便だった。
 日本語のガイドは、2便の方が気温も上がって寒くないし、気球の片づけもできるからいいと教えてくれた。
 実際所要時間は長くかかるが、私たちは2便で良かったと思う。
 フライト中は実は寒くない。狭いバスケットにみんなで乗るし、バーナーの火が近いので温かい。寒いのはむしろフライトを待っている時間だ。
 だから2便で一番良かったと思ったのは、1便が飛び上がるところと降りてくるところを全て間近で見ることが出来たことだ。
 気球はフライト中も楽しいが、最も感動的なのは乗っている見ているに関わらず、飛び上がる瞬間だからだ。


目の前で1便の気球がゆっくりと大地を離れる
バスケットの中からみんな手を振っている
良いフライトを!!




3-4.舞い上がるへ続く


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